★★JAZZが抜けてる・・・!暇があったら追加するけど素人なので大した事書きません。
注:この記事はござさんのブログの資料として書いてます
調べてみたら、音楽はどの時代でも政治、思想、宗教と切っても切れない関係があるようだ。音楽はいつも何かの影響の上に成り立っている。
言い換えれば、音楽なしには人間は生きられないとも言えるのでは。
目次:リンクで各項目へ飛べます。
古代ーーー
語源としてのMuse
ギリシャ神話にMusaという女神達が登場する。英語でミューズMuse。文芸を司る神。
このことから古代ギリシャでは学堂をムセイオンといった(もともとはムーサを祀る神殿だった)が、のちに文芸・文学を研究する場にも使われるようになった。のちの西洋のMuseum(英語)である。そこから音楽をMusic(英語)と呼ぶことが定着する。
古代ギリシャ
(あんまり足を突っ込むとギリシア哲学の領域に巻き込まれるので、少々割愛……)
円形劇場で演劇上演が盛んだった事から、音楽も広く親しまれていたのではないかと考える。その他古代オリンピック開催時にも演奏されていた可能性がある。
(※古代ギリシアの演劇 - Wikipedia・・・演劇は古代ギリシャでは国家的祭祀として行われた儀式で、市民(奴隷以外)は参加する義務があった。専用劇場も各地に残る)
「王様の耳はロバの耳」に登場する葦は、喋る。このことから葦=笛も古くから演奏されていたと思われる。神話にはパンという神様も見える。
注:パンパイプ - Wikipedia
パーン (ギリシア神話) - Wikipedia
神話では他にもオルフェウスが竪琴の名手として登場する。
また、歌う神様もギリシャ神話には登場する。ただしその歌声を聴くと船が沈んでしまうという海の神様で、そのいわれはあんまり縁起がいいとは言いづらい。
セイレーン - Wikipedia(いわゆるスタバのロゴマーク)
(※中世ヨーロッパのローレライ - Wikipediaはここから発想が来てるんじゃないかな)
中国
中国において音楽の起源は古く、先史時代にさかのぼる。歴代の王朝には、「楽」を司る官職が宮廷内に存在した。また、詩経・楚辞に始まる漢詩は当時は口伝で歌い継がれていたものだった。古くから音階そして楽器もあり、これらの一部が奈良時代に日本に伝えられて雅楽となる。
編鐘 - Wikipedia (へんしょう:紀元前の春秋時代から宮廷で使われた楽器、権威の象徴。中国では各地で出土している。)
箏 - Wikipedia(古代の琴:ただしリンクは日本での歴史)
笙 - Wikipedia
簫 - Wikipedia
※イラストは正倉院宝物の螺鈿紫檀阮咸(らでんしたんのげんかん)。いわゆる古代中国から伝わる四弦リュート。正倉院宝物は、このほかにも古代楽器が多数伝世する稀有なコレクションである。写真のものも、持ち手や背面に貝殻や琥珀を埋め込んだ華麗な螺鈿の手法で、エキゾチックなオウムが表現されている華やかな一品。
一般の物はもっと地味でシンプル。
中世
ヨーロッパ
中世騎士文化を背景として吟遊詩人が各地を遍歴していた。吟遊詩人 - Wikipedia
またインドに端を発し東欧に分布するロマの音楽が、これとは別の系統を形成している。(ロマ - Wikipedia)※古くはジプシーと呼んだが今は蔑称として避けられる。
資料:ロマ系の曲と、動画リンクです。
ツイゴイネルワイゼン (サラサーテ)Itzhak Perlman Sarasate Zigeunerweisen - YouTube
ツィガーヌ(ラヴェル)Midori plays Ravel's Tzigane - YouTube
プスタ(ヴァン・デル・ロースト)Puszta (プスタ 4つのロマの舞曲) - YouTube
ハンガリー舞曲(ブラームス) ハンガリー舞曲のヒゲ剃り - YouTube
・・・・・あ、あれ?コレジャナイ?
【菊池亮太】ガチクラシック曲であるハンガリー舞曲を連弾してみた!【ブラームス】 - YouTube
え?………全曲?こっちですか?遊ぶなって…はい…
ブラームス - ハンガリー舞曲集(全21曲) アバド ウィーンフィル - YouTube
日本
吟遊詩人に相当する存在として琵琶法師が各地を演奏して回っていた事が挙げられる。(平家物語)
また民謡の起こりとしては労働歌が多い。
子守歌ーー五木の子守唄 五木の子守歌(昭和27年)藍川由美 Cover - YouTube
漁撈に伴う歌ー有名なソーラン節とか、江差追分 - Wikipedia
木挽き歌ーー南部木挽唄【岩手県民謡】 唄 / 誠一郎・ hb - YouTube
色々あるが田植えや農作業時に演奏される田楽(田楽 - Wikipedia)が最も古い形という説もある。民謡で現代に伝わる最古の物の例としては、富山県五箇山地方のこきりこ節がある。(リンク:こきりこ節 - Wikipedia 動画:4k こきりこ節 五箇山こきりこ祭り2019 Gokayama Kokiriko Festival - YouTube )
ヨーロッパのルネサンス時代から近世
基本的にヨーロッパの文化はキリスト教ありきである。中世の最高権力は教会を頂点としていて、音楽も美術工芸も教会において表現される神聖なものとされていた。
そんな中、ルネサンスは15世紀イタリアから起こった。それまで教会主導のキリスト教文化が主流だったところに新しい風が吹き込まれた。きっかけは、ビザンツ帝国=東ローマ帝国の滅亡である。それとともに学者が大挙亡命してきたことも、新たな文化的刺激の一因として挙げられるだろう。そこで古代ローマ以来伝わってきた文化工芸が、イタリアを窓口としてもたらされたからだ。
その後封建社会から各国の王権が強まるにつれて、音楽家は宮廷に雇われる存在となってくる。音楽を披露するのは各国の宮廷のサロンで、作曲を委嘱するのも王族や高位の聖職者など、社会的地位が高い層だった。
ピアノの原型の楽器が姿を現すのがこの時代。(チェンバロ、ヴァージナルなど)
活躍した地域ーーフランス、イングランド、オーストリア帝国(ハプスブルグ家)、(今の)ドイツ
代表的作曲家ーーバッハ、ヘンデル、モーツァルト、ベートーベン、クレメンティ(雑な分類だなあ・・・)
※この記事の中盤以降に、ちょっとこの時代の西洋楽器の変遷について書いててリンク集みたいなのがある。
アメリカ大陸の音楽
※リンク:ラテン音楽 - Wikipedia
ラテン音楽。南アメリカ大陸を支配したラテン系民族(ポルトガル、スペイン)から名称を取っているが、その実は奴隷貿易によって連れてこられたアフリカ系民族によって中南米で形成された音楽を指す。アフリカ系の複合リズムを有する物も多い。
有名なのだけ拾ってみるとーーー(詳しくないのでリンク貼るにとどめておきます)
キューバ、カリブ方面ールンバ、ソン、マンボ、サルサ、チャチャチャ、スカ、レゲエ等
ブラジルーーーサンバ、ボサノヴァ、ショーロ
アルゼンチンーータンゴ - Wikipedia
※ここでいう奴隷貿易とはーー大航海時代以降、ヨーロッパの帝国主義に伴う植民地化によってアフリカと中南米、ヨーロッパの間で行われた三角貿易を指す。
この奴隷が連れてこられた中南米、つまりキューバその他カリブ海一帯、アメリカ南部、そしてブラジルとその南部の周辺国家で形成されたのがラテン音楽という事になる。
(画像:大西洋奴隷貿易 - Wikipediaを元に加工)
アメリカ大陸での労働力は最初現地民が従事させられたが足りなくなり、アフリカの奴隷供給地から連れてこられた奴隷は1300~2000万人ともいわれる。彼らは中南米のプランテーションで働かされた。また、鉱山などの危険な労働にも従事させられた。
南米の銀山で採掘された銀は別名「スペイン銀」と言われ、主にスペインの対イギリス、トルコ、オランダとの戦争に費やされていった。のちにイギリスが世界の制海権を握るに至って、イギリスは中国からの茶、陶磁器、絹を購入するのに銀を以て支払うようになる。
ロマン派、印象派以降(解説省略)
この辺は解説要らないですよね?省略しますね。作曲家だけ挙げていきましょうか…
ロマン派
この時代もまた王族や貴族に加えて富裕な市民も文化的なサロンを形成し、芸術家はそこに集まって議論を戦わせたり、また音楽家は演奏を披露したりする場にもなっていた。
代表的作曲家:ブラームス、ウェーバー、ベルリオーズ、メンデルスゾーン、シューマン、シューベルト、ショパン、リスト、チャイコフスキー、ワーグナー(楽劇)、ベルディ、プッチーニ、ビゼー、等。(解説いらないですよね?)
印象派(解説省略)
国民楽派
※リンク:国民楽派 - Wikipedia
各国独自の伝統的音楽を作風に反映させる気風が19世紀起こった。大国支配に対する反感もあって、独立運動につながっていった地域もあった。
ロシア五人組・・・
リムスキーコルサコフーーシェヘラザード、熊蜂の飛行
バラキレフーーひばり
キュイ
その他のロシア人:グリンカ
スペイン:ファリャ、アルベニス
政治と音楽ーー
ソ連
ロシア帝国から1917年の10月革命によって政権を奪取したソ連は、社会主義国家の名のもとに芸術を迫害、労働者のための芸術を推進した。(スターリンは特に芸術家を粛正したので)その迫害から逃れて政治的に転向・国外へ亡命した音楽家も少なくない。
ソ連時代の主な作曲家
ロマン派ーーラフマニノフ
社会主義に迎合気味な作風の作曲家ーカバレフスキー、グリエール、ハチャトゥリャン
独自路線ーープロコフィエフ、ショスタコーヴィッチ、ストラヴィンスキー
(転向したように装いつつ主義主張をシレッと曲中に表現する、など)